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慢性胃炎の治療=「ピロリ菌の除菌」

いままで慢性胃炎の治療は制酸剤や消化剤などの対症療法でした。

原因がピロリ菌であることがわかり、根本的な治療の時代になりました。

ピロリ菌に殺菌作用のある抗生物質を飲むことで、慢性胃炎の原因を断つのがこれからの主流です。

一般に「ピロリ菌の除菌」と呼ばれるもので
2000年秋より日本でも健康保険による除菌(潰瘍の方のみ)が始まりました。

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ピロリ菌除菌にどんな薬を使うか?
3種類の飲み薬(胃酸を抑える薬と抗生物質・・・アモキシシリンとクラリスロマイシン)を7日間、飲むだけです。注射も入院も不用で費用も保険が効く場合は数千円ですみます。・・・非常に簡単です。

ピロリ菌への有効率は?
除菌の成功率は平均8割です。(報告者、地域により差が大きいですが、その違いの原因は不明です)

除菌後、再感染する危険は?
除菌が成功した場合、再感染することは稀です。ピロリ菌が胃にすみつく最大のチャンスは私たちが幼期の時だけのようです。予防法ですが、そもそも「感染ルート」が解明されていないので、確立されていません

保険は効くか?
現時点の日本の保険制度では「潰瘍」のみに限定されています。(海外も事情は似ています)。残念ながら慢性胃炎だけでは検査も除菌も保険適応ではありません。理由は経済的なものです。感染者があまりにも多く、全員を除菌したら医療費が膨大になるからです。

胃炎は除菌すべきか?・・・To be eradicated, or not to be?
当初は「ピロリ菌感染者が非常に多いので、全員を除菌するのは大変。胃炎が強い人を除菌の対象にすべきだ」と考えられていました。しかし、最近の「臨床研究」では除菌による胃癌の抑制効果は胃炎が軽い人ほど大きいことがわかりました。この考えからは「胃炎が軽い人ほど除菌すべき。胃炎が進行したら除菌のメリットは小さい」といえます。胃癌が心配、今すぐに除菌したい・・・・という方には健康保険は使えませんが「自費」で除菌するという選択肢もあります。

除菌(抗生物質)の副作用は?・・・「重いものは稀だが軽い副作用は多い」

除菌が無効な場合は?・・・「薬を代えてもう1回チャンスあり

*ピロリ菌の感染ルートについて

*自費治療の問題点について・・・

除菌以外の胃薬は胃癌の危険を増す?
今日、専門家はピロリ除菌以外の胃薬(粘膜保護剤、胃酸抑制剤、漢方など)は症状を和らげる効果はあっても胃癌予防には全く意味が無いと考えています。逆に、これらの薬の一部は胃癌を増加させる可能性をも指摘しています。ピロリ陽性で萎縮性胃炎の無い人(十二指腸潰瘍を合併することが多い)が除菌せずに胃酸抑制剤を長期に飲むと萎縮が促進されることがわかっています。また胃酸の抑制はガストリンという胃癌の最大の成長ホルモンを増加させます。