ヘリコバクター学会は自由診療による除菌の費用の目安として「3万5千円前後が妥当」との見解(ガイドライン)を発表
<当サイト見解>一般の方は「大したニュースではない」と感じたと思いますが・・・・・学会が自由診療を推奨するというのは日本医療の「大革命」なのです。日本の医療は「全ての国民が健康保険で平等な医療を受ける。経済格差で医療を差別しない」が大原則でした(米国は逆です)
しかし、高度経済成長が終わり超高齢化社会の今の日本でピロリ菌感染者(実に国民の半分です!)を全員、保険で除菌するのは、もはや不可能なのです。必要な財源が無いわけです。上記のガイドラインは「丁寧なオブラート」に包んでありますが、本質を言うなら「3万5千円を払える方は除菌して胃癌を予防しましょう。3万5千円が払えない方は・・・・運命は神頼みで国は何もできません」という冷酷なガイドラインです。
医療に資本主義原理を導入すべきか?否か?これは長い間、学会と厚生省との重要なテーマでした。
今回、国と学会は、この問題について「一線」を越えた訳です。賛否両論があると思います。これは、非常に微妙な問題であり当サイトとしては事実のみ延べ賛否は控えたいと考えます |