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2011年9月

子供のピロリ菌除菌は何歳から?

当サイトで繰り返し述べていますが「ピロリ感染は小児期がメイン」「胃癌予防のためにはできるだけ早い時期の除菌が望ましい」ことが解っています。では子供にピロリ感染が判明した場合、除菌は何歳ごろから可能(望ましい)なのでしょうか?現在、学会に明確なガイドラインはありません。2011年8月、M3(医師専用掲示板)で複数の専門医がこの問題を議論しました。「10歳を除菌開始の目安にする」という医師が多いようです。副作用が出た場合、小児は重篤になる危険がありますので慎重にすべきという意見と「反復性腹痛で登校拒否の児童にピロリが原因であることもあり、積極的に検査・除菌をすべき」という意見がありました。

尚、使用する薬は成人と同じですが量は体重で計算します(アモキシシリン 25mg/kg クラリス 10mg/Kg ランソプラゾール 0.75mg/Kg 概算で計算すると「ランサップ」を使う場合、体重30Kgで成人と同量)

2011年7月

ピロリ菌は炎症を介さずに直接に細胞を癌化する

研究としては大変、注目すべき物なのですが、まだ仮説の一つであり、反論(炎症が発癌の原因という説)も多いです。こちらをお読みください

2011年7月

医師の過半数が「胃癌検診に、ピロリ菌とペプシノゲン法にABC検診」を支持

M3(日本最大の医師専用掲示板)が1139人専門医に行ったアンケートで60%が「ピロリ菌とペプシノーゲン法によるABC検診を支持」すると回答しましたアンケート主催:川崎医科大学井上和彦先生)

井上和彦先生は「ABC検診」のメリットについて、以下4つ示しました。(1)簡便な血液検査、(2)誰が判断しても同じ結果が得られる(内視鏡や胃X線読影の達人は不要)。血液検査で胃粘膜(背景胃粘膜)の状態の把握が可能、(3)胃癌高危険群のみならず、超低危険群も明らかにできる、(4)胃癌以外の上部消化管疾患のリスクも判断できる、だ。 その上で、日本国内の胃癌の罹患率が低下している現状はABC検診導入にとって重要と、井上先生は指摘。 さらに井上先生は胃X線検査にしても内視鏡にしても、ピロリ菌未感染の場合に、定期的な画像検査が必要ないだろう」とも述べました・・・・「時代の変革期」が来たと言えます。

2011年5月

委縮性胃炎の方のピロリ菌除菌による胃癌予防

当サイトで繰り返し強調していますが「胃癌予防のためには早期のピロリ菌除菌が重要」です。では、高齢者、委縮性胃炎の進行した方は除菌をすべきか?これは専門家でも意見が分かれています。

北海道大学の浅香教授らは、胃癌で手術した患者さん(=委縮性胃炎の進行した方)505人について、治療後に除菌した集団としなかった集団とに分けて3年間追跡しました。胃癌が再発した方は、除菌した患者さんは、しなかった患者さんたちにに比べて発症率が3分の1になることを確認しました。これは「従来から数十人レベルの小規模試験より予測されていた効果」を「より大規模試験」で証明したものです

<当サイト見解>この問題に関してはこの研究が「最終結論」になるでしょう。今後このような研究は「人体実験」とみなされ人道的に、もうできないと考えます。

2010年10月

兵庫で幼稚園児・小学生児のピロリ菌検診開始

<当サイト見解>ピロリの感染は主に乳児・小児期に起こり母から子への唾液感染が主という説が有力です。しかし、それだけでは日本人の感染率の高さは説明できません。ピロリが、このように広く蔓延しているのは衛生環境のよくない後進国だけで日本のような先進国では珍しいのです。

その理由は、日本の「育児体制」、つまり核家族化による幼稚園で「集団育児」が原因なのではないか?と、専門家は考えています。

今後は、「感染の増幅器」になっている幼稚園への対策が重要と・・・・・・・専門家は考えているのです

2010年6月 「胃MALTリンパ腫」「早期胃がんに対する内視鏡の治療を受けた患者」「特発性血小板減少性紫斑病」が新たに除菌の保険適用になりました

<当サイト見解>前2者は胃の中の病気でピロリ菌と深い関係があることは解っていました。しかし、3番目の血小板(血液)の病気がなぜ除菌で治るのでしょう?実は、これは「偶然、効果が見つかっただけで、そのメカニズムは不明」なのです。しかし、非常に興味深いことです。

今までの医学の常識ですとウイルスの感染が骨髄(血液)の病気になることはあっても・・・・細菌はありえない。でした。

しかし、最近「細菌でも慢性持続的な感染を起こすと全身の多様な病気の原因になるかもしれない」ことが解り医学の話題になっています。

その最たるものが「動脈硬化」です。今まではコレステロールが犯人と考えられていました。しかし、動脈硬化病巣を精密に調べると・・・・クラミジア菌(性病の一つで、生殖器に慢性持続感染します)やジンジバリス菌(虫歯の原因で口腔内に慢性持続感染します)が見つかり、その「意義」の研究が盛んです。生殖器や歯槽に住み着いた菌が「少しづつ長期に」血液中に入り込み全身に病気を起こす・・・・理論的には考えられることです。

ピロリ菌と血小板の深い関係は、今後の医学の流れ(病気の原因の解明)を大きく変えるかもしれません

2009年2月

ヘリコバクター学会は自由診療による除菌の費用の目安として「3万5千円前後が妥当」との見解(ガイドライン)を発表

<当サイト見解>一般の方は「大したニュースではない」と感じたと思いますが・・・・・学会が自由診療を推奨するというのは日本医療の「大革命」なのです。日本の医療は「全ての国民が健康保険で平等な医療を受ける。経済格差で医療を差別しない」が大原則でした(米国は逆です)

しかし、高度経済成長が終わり超高齢化社会の今の日本でピロリ菌感染者(実に国民の半分です!)を全員、保険で除菌するのは、もはや不可能なのです。必要な財源が無いわけです。上記のガイドラインは「丁寧なオブラート」に包んでありますが、本質を言うなら「3万5千円を払える方は除菌して胃癌を予防しましょう。3万5千円が払えない方は・・・・運命は神頼みで国は何もできません」という冷酷なガイドラインです。

医療に資本主義原理を導入すべきか?否か?これは長い間、学会と厚生省との重要なテーマでした。

今回、国と学会は、この問題について「一線」を越えた訳です。賛否両論があると思います。これは、非常に微妙な問題であり当サイトとしては事実のみ延べ賛否は控えたいと考えます

 

 

 

 

 

 

 

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