ここ数年の間に私を含めて私の周囲の専門医は、ピロリ陽性の方は全員(潰瘍が無くても)除菌治療をしました。
このサイトの主旨は、トップページのアメニが全てです・・・わかりやすく解説したつもりですが、いかがでしたでしょうか?
(1)胃癌の原因は分化型・未分化型ともピロリ菌。(稀にピロリによらない胃癌もありますが稀であり国民的検診の対象ではない)
(2)胃癌検診はピロリ菌検査とペプシノーゲン検査(=慢性胃炎の検査)、別名ABC検診を第一選択にすべき。
(3)胃のレントゲン診断学は偉大な日本医学の遺産です。しかしもう廃止すべきです。これを続けるのは医師のエゴです。
(4)国民全員に、「ピロリ・ペプシ検診」をおこない陽性者には胃の内視鏡による精密検査をおこない初期の胃癌を見つけ、内視鏡治療で根治するのが最善。
(5)日本からピロリ菌の撲滅に成功すれば・・・日本から胃癌は無くなる。胃癌の検診が不要になる。更にHPVワクチンにより食道癌の激減の可能性(注)もあり・・・・・将来的には胃の内視鏡も歴史的役目を終える (注)日本では子宮癌予防のためHPVウイルスワクチンの導入が進行中です。実はこのウイルスは食道癌とも深い関係があり専門家は賛否両論あるのですが「HPVワクチンの副産物として、食道癌がどの程度、減少するか?」強い関心を持っています
平成18年1月 本郷メデイカルクリニック 鈴木雄久