アフリカの貧困国の痩せた人たちは大腸癌が「極めて稀」ですが、米国に住み肥満になった黒人は「世界一、大腸癌発生率が高い」という示唆に富むデータがあります。
- 1: 煙草を止める(特にSPS症候群は喫煙が大きな原因になります)
- 2: 脂肪の多い牛肉を避ける。一方、脂肪の少ない鶏肉や魚は大腸癌のリスクにはなりません。またベーコン、ソーセージ、サラミ、ハムなどの加工・保存肉は発癌性がさらに高くなります。
- 3: 運動をして内臓脂肪を減らす(実は栄養過剰は大きな大腸癌の危険因子です)
- 4: 過度のお酒を控える(タバコに比べると危険性は小さいです)
これは「絶対にそうだ」という訳ではありませんが、「重大な警告」として受け止めるべきです(医学的にはゲノムの不安定性と呼ばれます)。例えば1本のタバコの発癌リスクは、ポリープが無い方よりもポリープの多い方の方がはるかに大きいと予測できます。
非ステロイド抗炎症剤と呼ばれる薬です。いずれも「大腸癌予防効果がある」という報告が集積しており、現時点で「大腸癌予防効果は確実にある」と断言できる唯一の薬剤です(⇒詳しく)。アスピリンよりクリノリルの方が効果が強いと考えられていますが、長期服用のデータが豊富なアスピリンが選択されることが多いです。
糖尿病の治療薬です。アスピリンと同等の大腸ポリープ抑制効果があると報告されています。「アスピリンとメトホルミンの併用」の臨床試験も進行中です。メトホルミンの処方については、こちらをお読みください。
上記(アスピリン、メトホルミン)に比べると科学的な検証が不十分で報告により効果が分かれる物も多いです。例えば、カルシウム剤、ビタミンDは、以前は大腸癌を減らす効果があるという報告があったのですが、最近はSPS症候群を悪化させるという逆の報告もありました。
チーズ、ヨーグルトなどの乳製品は大腸癌に「予防的」という報告が多いです。一方「乳製品は大腸癌の原因になる」という主張もあります。乳製品が癌を増やすか?は乳癌で論争になっているのですが、大腸癌でも見解が分かれています。(⇒詳しく)
若年性大腸癌との関係が最近、注目されています。(⇒詳しく)
腸内細菌が大腸癌の発生に重要なのは間違いありません。最も有力な犯人は「フゾバクテリア菌」という歯周病の原因菌です。「フゾバクテリア菌を除菌して大腸癌を予防」という研究があります。
一方、いわゆる「善玉菌・乳酸菌製剤による大腸癌予防効果」は「明確でない」というのが結論です。(⇒詳しく)
肛門癌の最も重要な原因です。(⇒詳しく)