始めに
健康意識の高い方には、「常識の話」ですが、この根本的な問題を整理したいと思います。
癌を早期発見するなら内視鏡より簡単で精度の高い方法が他に多数ある
簡単な便潜血検査は「癌の発見率」では内視鏡と遜色は無いことが臨床研究で証明されています。内視鏡が精度が高いと信じられてきましたが、これが最新の比較試験の結果です
他に多くのバイオマーカー検査が開発中ですが便の検査や血液検査は短期間に繰り返し施行できるという利点があります。
微小な癌は内視鏡でしか見つからないという主張もありますが微小癌は短期間に発生します。「ひんぱんには施行できない内視鏡検査で早期診断をする」という考えは根本的に無理があるのです。
しかし大腸癌を早期発見しても大腸癌死亡は減らない可能性がある
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「ポリープ切除」は大腸癌死亡を大きく減らすことが証明されている
これは臨床研究で証明されています
(N Engl J Med 2012)。
欧米では以前から「癌の早期発見」では無く「前癌病変への先制攻撃」が重視されてきました