HNPCC状態の診断概念の導入
HNPCC(リンチ症候群)は本来「遺伝性大腸癌」として定義されたものです(アムステルダム基準)
この基準を満たす「本来の意味でのHNPCC」は少数ですが、一般の大腸癌の多くが「遺伝子の不安定性」と深い関係があります(HNPCC型大腸癌)
このような場合、広い意味で「HNPCC状態」と呼ばれます
「HNPCC状態」は腺腫多発症、過形成ポリープ多発症(SPS)、過誤腫多発症と「オーバーラップ」します
アムステルダム基準にとらわれないで「患者さんが遺伝子が不安定な体質か?」という観点で診療をすることが重要になります