精度保証・大腸内視鏡検査の総括
2021年12月時点で、当サイトには以下のように記載されています。
内視鏡後・大腸癌の発生数
2018年3月〜2021年11月で、10,793名(内訳と全カルテ番号)が精度保証内視鏡を受けました 2年以内の大腸癌の発生数
(請求・支払いの件数)0名 集計法(大腸内視鏡専門家向けです。 新規大腸癌は12名でPCCRC-Rateは0/12です。 日本のトップ レベル医療機関で
同数の方が検査を受けた場合の発生数15名 厚生省研究を基に700分の1の予測値 内視鏡を全く受けなかった場合 45名 NPSを基に「内視鏡の予防効果」を3分の1として計算
日本では年間15万人の大腸癌が発生しますが、その大部分がポリープから発生する腺癌です。当サイトは、そのような「通常型腺癌(WHO分類のNOS型)」への勝利宣言をしたと言えます。
一方、大腸の悪性腫瘍の中にはポリープとは関係無い稀なタイプもあります。システムの説明にありますように、当院の精度保証は、そのようなタイプを対象としていません
また、統計上も、そのような特殊なタイプは「内視鏡後・大腸癌(PCCRC)」の集計には入れないのが国際的なルールで、当院の集計も厚生省研究(JPS)の集計も、そのルールで行われています。
そのような特殊な癌の方がおられました。
その方は他の医療機関で診断されたのですが、私が「内視鏡後・大腸癌の追跡調査を重視している」ことから対象外であることを御承知の上、御連絡を頂きました。今も闘病中なのですが、私は感謝に絶えません。
当院の大腸内視鏡は第一ラウンド(通常型腺癌との闘い)から第2ラウンド(特殊型癌との闘い)に入ったと考えています
2022年は、そのような「特殊な大腸癌への対策」を重点的に取り上げる予定です
具体的には以下のような癌です
- 未分化癌、印鑑細胞癌
- Collitic Cancer
- 粘膜下腫瘍、NET,NEC,MiNEN
- GIST、肉腫
- 悪性リンパ腫、MALT
- 痔瘻癌、肛門腺癌、肛門扁平上皮癌
- STD(性行為感染症)の若年性直腸・肛門癌
- 虫垂癌、憩室内癌