2026年、当院は「内視鏡による大腸癌の完全予防・11年」を迎えます。

内視鏡の意義は癌の発見ではなく予防

細胞レベルの発癌を数年に一度の検査で検出する戦略は、「竹やりで戦闘機に向かう」ようなものです。「ポリープ切除による大腸癌予防」こそが内視鏡の唯一・最大の意義です。

予想以上に多い内視鏡後・大腸癌(見落とし)

しかし臨床試験の結果は「内視鏡検査の1年後に1/700前後の頻度で進行した大腸癌が見つかる」という内容でした。(⇒資料)。

前癌病変の見落としが予想以上に多い訳です。これは医師にとっても「悪夢」でした。

内視鏡後・大腸癌=ゼロへ

私は独自に内視鏡の精度改良を進めました。そして2015年に「最後の大腸癌(内視鏡後・大腸癌)」の患者さんが見つかってからは、「内視鏡後・大腸癌=ゼロ」が続いています(⇒精度保証内視鏡の補償の請求・支払いはゼロ:最新資料

実は大学の旧知の仲間に、当院の精度保証内視鏡の結果を学術論文にできるか?話をしたのですが、「医療倫理的に難しい」という結論になりました。「患者さんへ金銭的補償をする」という部分が医学研究の倫理規定に反するからです。医学研究では患者さんとの金銭の授受が厳しく禁止されており、最近は特に厳しいそうです。まあ、もともと論文を書くのが目的ではないので「将来、医学研究の倫理規制が緩和されたら論文にしようか」程度に考えています。

2026年も、2027年も、2028年も・・・・引退する日まで「内視鏡後・大腸癌(PCCRC)」=ゼロを維持することが私の目標です