観察死角の告知(Leiden Qality Score)
内視鏡検査の後に「問題はありません。」と説明を受けると患者さんは安心する物です
「安心したい」ことが目的なら、これでいいでしょう。
しかし「大腸癌で死にたくない」が目的なら、上記の説明は間違いです。
何故なら・・・・
程度の差はありますが、大腸内視鏡検査で「観察の死角がゼロ」ということは、ほとんどありません
「内視鏡検査で、どの程度の死角があったか?その原因は何か?有効な対策はあるか?」を医師は患者さんに、しっかりと告知すべきであるという考えが欧州で提唱されています(Leiden Qality Scoreと呼ばれます 文献 )
これは当院のサイトで説明しているのと同じ趣旨のものです
主な内視鏡の死角の理由・・・・(1)洗浄不良(2)憩室が非常に多い(3)腸が非常に長く屈曲が多い、収縮が強い、癒着が強い(4)大腸手術後
患者さんの立場では不安になり過剰な検診を受ける方も出てしまうでしょうから、良いことばかりではなく難しい問題を含んでいます・・・・