ハイリスクグループの診断

大腸癌になるリスクは個々の患者さんで大きく異なります。10年に1度の内視鏡で十分な方から、1年毎でも間に合わない超ハイリスクな方までいます。これらは「偶然の要素」で決まるのではなく「遺伝的体質」と「生活因子」で決まり、合理的な予測が可能です


リスクの高い方は、大きく(1)腺腫多発症(2)過形成ポリープ多発症(3)過誤腫多発症(4)HNPCCに分けられます

「リスクを読む」のが最も容易なのは腺腫多発症です。逆に、最も難しいのが、HNPCCです。HNPCCタイプの方は「ポリープの数」は多くはないからです。

内視鏡後・大腸癌を発症する方たちは、実は「隠れた(未診断の)HNPCCの方」が大きな割合を占めます