上行SSAPへの注意
内視鏡後・大腸癌(Interval Cancer)の犯人(=つまり元となるポリープ)は何か?これは、長い間、重大な課題でした。
遺伝子解析の結果から、現在は、その最大の犯人は上行結腸に発生するSSAP型ポリープ(下写真)であろうと推測されています。
理由は4つあります
(1)SSAPは平坦で認識しにくい(見落とし易い)
(2)上行結腸は襞(ハウストラ)が深く、残便が残り易く見落としが起き易い
(3)境界が解り難いSSAPの切除は不完全切除になる危険が高い
(4)SSAPの癌化は急速であることが多い
内視鏡後・大腸癌(Interval Cancer)対策は「上行結腸・SSAPへの対策」と言っても過言ではありません