保証システムの詳細
ポリープの数に応じて危険度を評価し、検査後数年間の間に進行した大腸癌が見つかった場合、表のような補償金をお支払いします
ランク ポリープの数 1年以内に
大腸癌2年以内に
大腸癌3年以内に
大腸癌4年以内に
大腸癌5年以内に
大腸癌6年以内に
大腸癌A 0個 1億円 8千万円 6千万円 3千万円 2千万円 1千万円 B 1個 9千万円 7千万円 6千万円 2千万円 1千万円 500万円 C 2個 8千万円 6千万円 5千万円 1千万円 500万円 100万円 D 3個 7千万円 5千万円 4千万円 500万円 300万円 50万円 E 4個 6千万円 4千万円 3千万円 300万円 100万円 - F 5個 5千万円 3千万円 2千万円 200万円 - - G 6個 4千万円 2千万円 1千万円 100万円 - - H 7個 3千万円 1千万円 100万円 - - - I 8〜9個 2千万円 100万円 - - - - J 10個以上
(ポリポーシス)1千万円 - - - - -
大腸癌の診断確定が当院以外の医療機関でもお支払いします
他医療機関で大腸癌が診断された場合は確定診断の根拠となった検査(内視鏡、レントゲン等)の期日が支払い対象の期限になります。この場合は速やかに当院に御連絡ください。当院にて至急に内視鏡を施行し診断に間違いがないことを確認の上、お支払いとなります(詳しく)。
当院で大腸癌が診断された場合は内視鏡の予約をお取りいただいた期日が支払い対象期限になります。
当院で連続して検査を受けた場合、以前の検査の有効期限内の保証は全て残ります
(例)最初の検査で「ランクA」となり、1年後の検査で「ランクB」となった方が、その翌年に、大腸癌が見つかった場合・・・・最初の検査の「2年以内補償(8千万円)」と2回目の検査の「1年以内補償(9千万円)」の合算額、1億7千万円が補償額です。
(例)最初の検査で「ランクA」となり、1年後「保証無しの通常検査」を受け、その翌年、大腸癌が見つかった場合・・・・最初の検査の「2年以内補償(8千万円)」が補償額です。
例えば、ハイ・リスクの方は数年に1度、「精度保証検査」を受け、その間は、毎年「保証無しの通常検査」を受ける、というように、リスクと精度と費用負担のバランスを考えて検査を組み合わせることも可能です。
検査間隔について詳しい解説はこちらを、お読み下さい
補償対象は「内視鏡で予防できる大腸癌」だけです。「予防できない癌」は対象外です。
ほとんどの大腸癌は補償対象ですが、極めて稀にポリープとは全く関係の無い稀な特殊な大腸の悪性腫瘍(未分化癌、悪性リンパ腫、カルチノイド、肉腫、GIST、コンジローマや複雑痔ろうに合併した肛門癌、転移性の癌)もあります。これらは補償対象ではありません。また、虫垂内に発生した癌、小腸の癌も補償対象となりません。虫垂内、小腸は内視鏡では十分に観察できないからです。尚、回盲弁は小腸として扱います。
なお、憩室が多発している場合は支払いの対象です。免責事項では、ありません。
補償対象は「外科手術の必要な浸潤性大腸癌」だけです。「内視鏡で根治できる超早期癌」は対象外です。
内視鏡で根治できる「粘膜内癌、粘膜下層微小浸潤癌」は対象ではありません。このような超早期病変まで補償対象にするには掛け金を、より高額にする必要があり現実的でないからです。超早期の定義は全て大腸癌取り扱い規約に明記されており専門家で見解が分かれることは、ありません。
危険度評価の根拠となるポリープの数とは?
現在、国際的に標準となっている理論に準拠します。腺腫は全て1としてカウントしますが10ミリを超える場合は2として、20ミリを超える場合は3個としてカウントします。鋸歯状ポリープは直腸以外は全て1としてカウントします。直腸の場合は5ミリ以上は1としてカウントし、5ミリ以下は「3個で1」とカウントします。
法的には「無過失補償」という制度になります
以下は法律用語の話です。
補償をお支払いするのは「医師が過失により見落としをしました」と法的な責任を認めます、という意味ではありません。
医師の過失が無くても、医師の技術を超えた不可抗力の事態にも補償をする、という意味です。このような考えを「無過失補償制度」と言います。
他の例として、お産の時に赤ちゃんに重大な障害が起きてしまった場合に産科医に過失が無くて、補償をするという制度が導入されています。
また、この補償を受け取ったら「示談したと見なされ患者さんは賠償責任を問う訴訟を起こせない」という制限も、全くありません。当院の検査に納得いかなければ損害賠償訴訟を起こしてください。
観察条件が著しく悪い場合、危険性が極めて高い場合は保証できません
洗浄が不十分、憩室が非常に多いなど観察の条件が極めて悪い場合は「検査の精度を高められない。保証は無理である」と判定します。またポリープの数が非常に多く、当日に全て切除するのが無理な場合、癌の危険が極めて高いと判断した場合も同様です。
このような場合は通常の保証無しの検査(医療費は2万5千円です)へ、そのまま移行します。DVD-Rはサービスとして、お渡しします。御了解、よろしく、お願い申し上げます。