痔を放置して重症になると2週間ぐらいの入院・手術が必要になりますが、軽いうちでしたら、当日に簡単に外来治療（内視鏡治療）が可能です。
大腸内視鏡の当日に施行すれば（１）下剤を飲む手間が一度ですむ（２）あらためてお仕事を休まなくてもよい…・というメリットがあります。
「以前から痔が気になっていたが、痔の治療のため仕事をわざわざ休む気にはなれなかった」という方に、この治療を、おすすめしています。
これは、「大腸癌も小さなポリープの段階なら簡単に治療できる（早期発見と早期治療）」と同じ考えを痔に当てはめたものといえます

特徴
ゴムでしばり脱落させるので痛みや出血が非常に少ないです。そのため、翌日からお仕事が可能です
治療中に痛みはありません。麻酔を使うことなく内視鏡のついでに短時間（3〜4分）で完了します
費用は２万５千円です。

限界と注意事項
「軽症・中等症の内痔」が適応です。これは肛門科で一番、多い病気なのですが、全ての痔が適応ではありません。1度にたくさんの輪ゴムをかけると痛みがでます。そのため無理をせず1回に2〜３箇所くらいにします。ゴムにかかりきらなかった痔が一部残るかもしれません。（その場合は、同じ治療を何度でも追加できます）
通常の手術に比べると格段に痛みは少ないのですが１〜２日間位はうずくような鈍い痛みがあると思います。また、しばらくの間、排便時にはどうしても一時的に痛みますが、たいていに場合は翌日からお仕事が可能です。

---

＜体験談＞実は、私（鈴木院長）自身もこの治療をうけました。以前から、軽い痔があり、ひどくなる前に治したいと思っていたのですが、診療を休むわけにもいかず、自分自身に内視鏡治療（当然、無麻酔）をおこないました。経過は良好で、翌日から通常どうりに診療をおこないました。

ＢＡＣＫ