初めて大腸検査を受ける方へ・・<検査の流れ>


2リットルの下剤を飲み、トイレに4〜5回いっていただきます。
専用の検査着を着て検査をおこないます。 鎮静剤を注射し、リラックスして検査をおこないます。
検査後は30分ほど休憩してください。 


下剤の飲み方のコツ
下剤はオレンジジュース味になっており最初は「おいしい」と感じます。しかし、量が多いので後半はうんざりしてきます。コツは味わおうと考えずに、ある程度勢いをつけて「ゴクゴク」と飲むことです。3時間くらいで飲むのがよいでしょう。

いつどこで飲むのですか?
東京近辺の方は御自宅で飲まれた方が(御自宅のトイレを使われた方が)快適です。朝、早めに起きていただき、午前中に下剤を飲みます。下剤は1時間くらいで効いてきます(即効性です)。午前中に5〜6回、トイレにいかれますと昼頃にはお腹が落ち着いてきます。お腹が落ち着いてから電車にお乗りください。検査は午後におこなっています。もしかしたら途中、一度くらい下車して駅のトイレを使うかもしれませんが、多くの方は落ち着いたままクリニックに来れると思います。
遠方からいらっしゃる方は朝、受け付けをすまされてから、クリニックの待合室で飲まれた方がよいでしょう。待合室にはDVD等で時間がつぶせるようになっています。お気に入りの本を持参されるのもよいでしょう。

便秘症の方は
普段、市販の下剤を3日前から飲んでいただき十分に排便してから、さらに検査用の下剤をお飲み下さい。
原則として当日の朝、排便をしてから大腸洗浄液を、お飲み下さい。
「2日以上、便が全くでていない。お腹がはって苦しい。」という場合は大腸洗浄液を飲むのを中止してください。
お腹に便が、たくさんつまった状態(腸閉塞、わかりやすくいうなら糞づまり)で大腸洗浄液を飲んでいけません。
大腸洗浄液を飲んでいて腹痛が見られたら中止して連絡してください


空腹感を癒すには
当日は検査終了まで食事ができません。空腹感で結構、イライラしてきます。砂糖菓子、透明な飴玉などは、さしつかえありませんので御自由におとりください。糖分を補給することで空腹感はかなり癒されます。


普段、お薬をお飲みの方は
気を付けなければいけないのは糖尿病の方と「血液を固まりにくくする薬(出血し易くなる薬)」を飲まれている方です。
糖尿病の方は、当日は食止めですので糖尿病のお薬はお休みします(でないと、低血糖になります!)。
「血液を固まりにくくする薬(出血し易くなる薬)」を飲まれている方は検査自体は問題ありませんがポリープ切除はおこなえません。お薬をお休みして、べつの日におこないます
他のお薬は普段どおり、お飲みください。特に、血圧の薬、心臓の薬、精神安定剤などを常用されている方は、普段よりも緊張しますから、ぜひ、お飲みください。


検査はどれ位、時間がかかりますか?

胃カメラも大腸内視鏡も検査自体は5〜10分で終わります。鎮静剤を使いますので、検査後は30分ほどクリニックでお休みください。胃カメラは食事をぬいて来ていただければ、できますが、大腸内視鏡は下剤を飲む準備が必要ですので検査には丸1日を要すると考えてください。


車での来院は?

鎮静剤を使い「ほろ酔い気分」位になります。安全のため、検査を受ける方が車を運転して来院するのはおやめください。


検査で、大腸ポリープが見つかったら・・・・
検査の時にポリープが見つかったらその場で切除してしまえば検査を2度受けなくてすみます。
小さなポリープでしたら何も問題はありません。しかし大きなポリープですと、数日間(大きさによります)の自宅安静が必要です。
大きなポリープの場合はお仕事の都合を御相談の上切除するかどうか決めます。


このような小さなポリープでしたら、その場で切除します。
翌日より、お仕事が通常どうり、可能です


このような大きなポリープですと、
内視鏡で切除できますが・・・・ 数日の安静が必要になります。
当日に切除するか、日を改めるか、「御相談」をしてから治療をおこないます

当院で(外来で)切除できるポリープの限界について・・

もし、手術が必要な場合は・・国立癌センター・大腸外科への紹介状を、即日お渡しします