加工肉は、なぜ危ないのか?

加工肉とは 

ソーセージ、ハム、サラミなどの「日持ち」する肉です。加工で分子構造が変化して「独特の美味」がある、腐敗しにくい肉です

  加工肉は煙草並みの発癌物質

これは多くの疫学調査で確認され、国連(WHO)も認めた事実です。「毎日のベーコン2枚」で大腸癌リスクが2割ほどUPします。

  なぜ加工肉は危ない?

今までの定説は「赤い色付け」に使う亜硝酸塩が発癌物質に変わるという説です。

それで「硝酸未使用(色は悪いけど安全)」を謳う商品もあります。

これは尊敬すべき企業努力です。しかし最新のNatureの記事は「硝酸以外の真犯人」を主張しています。それは・・

「小腸オーバーフロー説」です。

  1. 加工肉は分子構造が変化しており人の消化酵素で分解しにくいです
  2. そのため小腸で消化・吸収されず大腸へ未消化のまま流れていきます(オーバーフロー)
  3. これが腸内細菌で発酵され発癌物質に変わります(細菌は多様な酵素を持つので加工肉でも分解します)
 
!!この理論から以下のようなことが言えます。

  プロテインは安全?

理論的にプロテインは小腸での吸収が良いので、大腸へのオーバーフローが無く大腸癌リスクが低いと言えます。

但し体を作るため吸収キャパシティを超えて過剰に摂取すればオーバーフローを起こすでしょう。過剰に摂れば自然の肉も加工肉も危険性は同じ、という訳です。

  肉の加熱も「加工」では?

100度前後(煮る、蒸す)なら分子構造は変化せず消化に影響はありません。しかし200度近い高温(焼く、揚げる)では化学反応(メイラード反応)が起きて消化しにくくなります。家庭料理でも「焼きすぎ・揚げすぎ」は加工肉と同じ訳です。

  次のヒット商品は?

今後、食品メーカーは「人の消化酵素で分解されやすいが美味しいい加工肉」の開発に乗り出すかもしれません

【文責】 本郷メディカルクリニック 院長 鈴木雄久