どうして大腸ポリープを切除して次の年にまたできるのか?
私たちは大腸ポリープを切除された方には ある期間をすぎたらまた大腸内視鏡を受けられるようお薦めしています。これには二つの訳があります。
一つはポリープを切除された方はまた新しくできる危険が高いからです。
そしてもう一つには小さなポリープを見落としてしまう危険があるためです。たとえ下剤をのんでも全く便がなくなるわけでありませんので、残った便のため小さなポリープが見つからない危険があります。再検査の時にそのようなポリープが大きくなる前に治療してしまおうという訳です。
大腸ポリープを切除された方が次にいつごろ再検査を受けるべきかについてはいろいろな考えがあるのですが、大体つぎのような目安が一般的と思います。
- ポリープが無くなったら・・・・・・3年後
- ポリープが1ないし2個・・・・・・・一年後
- 大きなポリープ、複数のポリープ・・・・・・・半年後
たとえば例を説明しましょう。
大腸ポリープを3個位切除した方が一年後にもう一度検査しますと、また1個見つかることがありますがこれはやはり一年前の小さなポリープの見落としと考えられます。そしてさらに、次の年に再検査すると今度はみつからないことが多いのです。そこでつぎに3年後の再検査をしますとまた見つかることがあります。これは新しくできたポリープです。