過剰検診の防止
高精度な内視鏡を行うと、雑な検査よりもポリープが多く見つかります
その結果、患者さんは検診間隔を短くする傾向があります
これは大腸癌を予防するという点では、好ましいのですが「過剰検診」という問題も含みます
高精度検査と過剰検診の問題は表裏一体なのです
「癌の過剰検診」の問題は甲状腺癌、前立腺癌、小児神経芽細胞腫などでは既に大きな問題となっています
High Quality Colonoscopyでは「過剰検診の防止」も不可欠の要素になります
参考になるのは米国のガイドラインです(下記)
内視鏡検査の所見 推奨される次回大腸内視鏡の時期
(これに毎年の便潜血検査を併用する)ポリープが無い。または小さな過形成ポリープのみ 10年後 危険性の低いポリープを切除(10ミリ以下 and 1〜2個) 5年後 危険性の高いポリープを切除 (10ミリ以上 or 3個以上 or 高度異型腺腫) 3年後 ポリポーシス(多数のポリープができる特殊な体質)、
例外的に危険性の高い特殊な場合1年後