Index Lesionの研究
内視鏡後・大腸癌(Interval Cancer)の研究は、内視鏡後・大腸癌をゼロにするための鍵なのですが実数は多く無く、研究材料とするには数が不十分です。
Index Lesionとは内視鏡後に発見された「癌では無いが、もう少しで癌化していた危険性の高い病変」です。
言わば「ギリギリ・セーフ」「ヒヤリハット」の病変です。
これですと「ある程度の数」が見つかります。これが極めて重要になります。
《 例 》
大腸内視鏡
で異常無し
(S字結腸に
憩室多発)1年後、
便潜血陽性
となる内視鏡を再検査
S字結腸に10ミリ
の良性(癌化の直前)
ポリープを発見
(=Index Lesion)S字結腸は憩室
多発のために
「観察の死角」
が、大きいことを
カルテに明記し
次回以降の
検査では警戒する更に他の患者
さんでもS字結腸
に憩室が多発
している場合は
警戒レベルを
上げる。
このようにして医師自らの経験と反省を繰り返していくことで内視鏡の精度が向上していきます。
(逆に言うなら、これ以外の方法で内視鏡の精度を向上させる王道はありません)