禁煙、運動の推奨

前のページで「ポリープ切除は猿のノミ取りと同じ」と述べました。

ポリープの数が多い場合は切除だけでは間に合わず、原因の除去(予防)が、同じくらいに重要になります

生活因子で大腸癌のリスクを下げることが科学的に証明されているのは以下のようなものです。ハイ・リスクの方は、一般の方以上に、これらの危険因子に注意すべきです。
1:煙草を止める(特にSPS症候群は喫煙が大きな原因になります 文献

2:脂肪の多い牛肉を避ける。一方、脂肪の少ない鶏肉や魚は大腸癌のリスクにはなりません。またベーコン、ソーセージ、サラミ、ハムなどの加工・保存肉は発癌性がさらに高くなります。

3:運動をして内臓脂肪を減らす(あまり知られていないのですが、実は肥満は大きな大腸癌の危険因子です)

4:過度のお酒を控える(タバコに比べると危険性は小さいです)

大気汚染、排気ガス、農薬、食品添加物、化学工業などの危険は「タバコと栄養過剰」に比較すれば無視できるレベル、というのが科学の出した最終結論です(The Cell 第6版 p1128)
尚、以下のような物は大腸癌のリスクとは関係ありません
便秘症 下剤の長期服用 下痢症  腸管洗浄