HNPCC状態での微少ポリープの完全切除

通常、微小なポリープが癌化するには5〜10年を要します
癌のリスクの高くない方は微小なポリープを過剰に心配する必要は無いということです

しかし、この原則に当てはまらない方たちがいます。その方たちは
ポリープが少ないのに突然、大腸癌が発症します。「HNPCC状態(詳しく)」と呼ばれます。

「遺伝子の修復機能」が弱いために、短期間で遺伝子変異が蓄積されていくのです。微小なポリープが1年で癌に変わることもあります。



HNPCC状態の方は「ポリープが無い。大腸癌の危険は低い」と判定される危険があります。HNPCC状態の正確な診断は、非常に難しいのですが、HNPCC状態と診断したら、微少ポリープも全て切除するという対応が必要です。