共食いを自制しよう (読むと肉食が減り健康に役立ちます)
TOP PAGE狂牛病がパニックをおこしています。狂牛病はプリオンと呼ばれる感染性たんぱく質が原因で、人に感染する危険が指摘されています。人の「クロイツヘルト=ヤコブ病」「クール病(ニューギニアの人肉食の習慣のある民族に見られた精神病)」「ゲルストマン病(GSS)」「一部の伝染性アルツファイマー病」はプリオンによるものと考えられています。
ところで、先日読んだ記事で気になるのがありました。「化粧品(胎盤エキス)が牛製だったのが危険なので豚製に替えることにした」というものです。しかし、プリオンはもともと羊で見つかったもので(スクレピーといいます)、種を超えて広く哺乳類が持っていることがわかっています。羊と牛は危険だが豚は大丈夫という発想は全く根拠がありません。(人類はまだ、豚のプリオンを知らないだけ・・・と考えるのが合理的でしょう)。
問題の本質は「牛か豚か」ではなく生物学的に人に近い哺乳類の体を人体に入れるということにあると思います。
我々は人肉を食べたり、人体を材料にすることに不快感を覚えますが、生物学的には哺乳類の遺伝子は大部分が共通で、牛も豚も、「広い意味での共食い」になります。これは「感染に対する防御」という点からは問題があります。哺乳類のもつ病原体が人間に感染する例は今までたくさんありました
- 家畜から人に移る寄生虫などの人畜共通感染症・・・エキノコッカス、トキソプラズマ、オウム病など・・・・これらの多くは家畜に予防注射することで制圧されました。
- エイズはもともと、猿の持っていたウイルス(SIV)がアフリカ人が猿を食べたために人間に広まったものと考えられています
- やはり牛肉が感染源であったO−157(病原性大腸菌)。
- 動物の癌は大部分が発ガンウイルス(レトロウイルス)によるものです。レトロウイルスは非常に変異しやすく、人への感染性を容易に獲得します。
また、大腸癌の増加の最大の原因は肉食(牛、羊、豚、全て原因です)です。魚は原因とはなりません。
「動物の肉」を減らし、「魚と植物(穀物、野菜)」から栄養をとることは脂肪を控え成人病を予防するだけでなく、大腸癌の予防と未知の病原体からの防御の点でも意義があります。
うちの子も焼肉が大好きで・・・・困たものです