「腺腫発見率」で医師の技術が判る。「抜去(=観察)時間」で、丁寧な検査がされたかが判る。
腺腫(前癌性ポリープ)を、より多く発見して切除することが大腸癌の予防になります。そのため欧米の大腸内視鏡では、「腺腫発見率」を上げることが最も重視されています
文献: N Engl J Med 2010; 362:1795-1803
どんなに高い技術を持った名医でも、観察に時間をかけなければ精度は落ちます。日本の専門病院では、一人の医師が1時間に4〜6人の検査を施行するのが普通で、これが日本の内視鏡が見落としが多い原因と考えられています。 観察時間と腺腫発見率が、比例することが判っています。
文献:N Engl J Med 2006; 355:2533-2541
米国では、NewYorkTimesがこの問題を報道して、大きな話題になり、学会との論争に発展しました(NewYorkTimesの記事)