これは有名な話なのですが・・・
遺伝性乳癌(BRCA変異)の方は乳癌検診(マンモグラフィー)で乳癌が増加することが報告されています(文献)
何故かというと・・・・
BRCAという遺伝子は「DNAの損傷を修復する遺伝子」だからで、放射腺で起きるDNAの損傷を修復できないからです。
遺伝性大腸癌(HNPCC,リンチ症候群)の方も遺伝性乳癌と同様に「DNA修復機能の異常」が原因です
人工的に作られたHNPCCと同じ状態のマウスは検診レベルの放射線で高率に大腸癌が誘発されると20006年 2015年に報告されています
更に・・・(研究が途上ですが)最近は「癌多発家系」の多くが「DNA修復機能の異常」が原因なのでは?と考えられています
下図は2004年のLancet誌からのもので、いわゆる「癌検診反対派」の方がよく引用する有名なデータです。
医療放射線で癌が誘発される頻度は「日本が断トツで多い」