ポリープ切除後の再検査間隔について
- 最初の切除の後、1〜2年後に再検査します。これは「最初の検査で見落とされた病変の確認」を、するためです。なお、ポリープが癌だった場合は「取り残し」の確認のため、もっと早く再検査します。
- 2度目の検査でポリープが無ければ、見落としは無いと判断され「クリーンコロン」とされます
- クリーンコロンになった方は「腸が完全に健康になった」と判断されます。後の検査間隔は患者さんの「危険度」で違います
- ポリープが大きかった、癌化していた、多発していた、大腸癌家系・・・・・・などが「大腸癌の危険因子」です
- 便秘症、下痢症、よく腹痛を起こす、ストレスが多い、酒・タバコが好き、憩室がある、痔がひどい・・・・などは「危険因子」とはされません
- 「危険因子が多い」方は1〜2年毎の検査が安心と考えられています
- 「危険因子の少ない」方は3〜5年毎の検査で十分と考えられていま
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以上は現時点で「平均的な専門家の意見」ですが、正式なガイドラインではありません。適正な再検査間隔ガイドライン作製のために専門家による大規模なデータ解析が進行中です(JapanPolypStudy参考)が、まだ、完全な結論は出ていませんし、そもそも「個人差」があるので最終的に科学的ガイドラインができるかどうかも不明です。
「適正な再検査間隔」というのは「医療費節約と大腸癌予防の両方の目的のために統計的に最も合理的と考えられる間隔」という意味で「保証期間」という意味ではありません
例えば「3年後の再検査を勧められた」からと言って「3年間は癌にならないことを保証された」という意味ではありません。患者さんが「心配なので1年後に受けたい」と考えるなら医師の誰も反対はできません。また逆に「必ず3年後に検査をしなければ大変なことになる」という意味ではありません。検査を受けるかどうかは患者さんが自己責任で決めるべきことで医師が定期検査を押し売りするべきではありません。政治家の答弁みたいなのですが「平均的な医師の意見として3年後を勧めるのが常識的で妥当と思われる」という意味です
「適正な再検査間隔」を一言で、簡単には決められませんが、以下の事実が、わかっており、これを元に推測し方針を決めることになります
- ポリープが癌化する確率は大きさによる。「5ミリ以下では癌は稀」「10ミリなら10%が癌」「20ミリなら50%が癌」です
- 前処置不良などの特別な事情が無ければ内視鏡で5ミリ以上のポリープが見落とされることは稀です(「観察の精度」の項も参照)
- 従って内視鏡で見つからなかった5ミリ以下のポリープの成長速度が問題になります
- 平均するとポリープの「サイズが倍になる期間」は5年位と理論的に計算されています。したがって仮に内視鏡で4ミリのポリープが見落とされたとしても、これが癌になるのは5〜10年後と推測される訳です
- しかしながらポリープの倍化時間は「ばらつき」が、あります。大部分のポリープは「ゆっくりと成長」ですが、一部は「比較的急速に発育」します。この「ばらつき」のため「適正な再検査間隔」のガイドライン作製が困難になっています