他の癌の癌検診も受けたほうがよいの?

大腸ポリープのできた方は一般的に癌体質といわれています。
大腸ポリープができたということはそろそろ体が異常になる年齢になったという自然の警告と考えてください。
この機会に他の癌の検診も受けられることは非常によいことです。


ただ癌の検診といってもすべての癌が検診の対象になる訳ではありません。

検診の対象になるのは(1)頻度が多い(2)有効な早期発見の検査法があるという二つの条件を満たす癌だけです。
現在の日本で検診の対象になると考えられているのは肺癌、子宮癌、胃癌、前立腺癌、乳癌などです。他の癌(たとえば膵臓癌、脳腫瘍)は上記の条件を満たさず、検診の対象とは考えられていません

ちなみに、現在、日本人がかかる癌は胃癌、大腸癌、肺癌の三つが多く、次に肝臓癌、膵臓癌、胆嚢癌、乳癌、悪性リンパ腫が続きます。
これらについて少し詳しく説明しましょう。

  1. 肺癌・・・・・喫煙指数(一日の喫煙本数x喫煙年数)が600を超えたら注意しなければいけないとされています。一般に胸のレントゲン写真が行われますがあまり感度がよくないのが問題となっています。検診よりも禁煙が重要です。
  2. 子宮癌・・・・・病変を直接見ることができるため検診のなかでもっとも有効(感度が高い)といわれています
  3. 胃癌・・・・・一般にバリウムをおこない異常があったら内視鏡を受けます。人間ドッグでは最初から胃カメラを施行するところが多いようです。
  4. 前立腺癌・・・・・まだ日本では多くないのですが欧米では肺癌と並んで多い癌です。最近、日本でも増加しています。非常に優れた血液腫瘍マーカー(PSAといいます)があります

 

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