大腸ポリープは大腸癌になるのですか? |
TOP PAGE大腸ポリープが皮膚にできるイボと大きく異なる点は、これが大腸癌の元であるという点です。
ポリープが大腸癌の元であることは細胞の遺伝子を調べることで証明されています。
しかし大腸ポリープは大腸癌の数倍多くみつかりますのですべての大腸ポリープが大腸癌 になる訳ではありません。(大腸ポリープが大腸癌に変わる前に個体が寿命を迎えるわけです。)
内視鏡をしますと極めて微少なポリープが多数みつかりますが、それらを全て切除する必要はありません(合併症のことを考えるなら切除すべきではありません。)
ポリープの大きさや表面の模様を見ることでである程度、切除すべきポリープ(癌化する可能性のあるポリープ)と、切除すべきでないポリープ(癌化する可能性の無いポリープ)の区別がつきます。専門家はこの区別をした上でポリープの切除をおこないます
ところで話題が少し変わりますが、癌のなかには予防できる癌と予防できない癌があります。
前癌状態がある癌は、発見して適切な処置をすれば癌が予防できる訳です。検診の利益が大きいといえます。
しかし、前癌状態というものが無く、成長の早い癌は検診をうけても早期発見が難しいのが実状です大腸がんは前者の典型で、検診の利益の大きな癌です。膵臓癌などは残念ながら・・・後者のタイプです。