胃カメラでわかる病気



胸焼け!・・・・・特効薬があります

胸焼けは一般に食道に由来します。逆流性食道炎といいまして胃酸が食道に逆流することが原因です。寝ているときにひどくなり,安眠が妨げられます。この病気は「プロトンポンプ阻害剤」という特効薬があります。飲み出した患者さんの多くは,「うそのように症状が消えた」とよろこばれます。

<注意>食道ガンが胸焼けを起こすこともあります。また,心臓の痛みを胸焼けと勘違いすることもあります。薬を飲む前に,正確な診断(胃カメラが正確)がやはり,必要です

 

逆流性食道炎 逆流性食道炎による 食道狭窄



食道ガン・・・・・大酒家の代表的なガンです

タバコが原因の代表となるがんは肺がんです。そして,お酒が原因となる代表的ながんが食道ガンです。食道は心臓や大動脈に近接しているため食道ガンは非常に死亡率の高いガンです。しかし,早期のうちに発見すれば,手術せずに内視鏡切除で完治します。大酒家は年1回の胃カメラがかかせません。

注意 お酒を飲んで顔が赤くなる方が食道ガンになり易いことがわかっています。

 

 
 

早期食道ガン
白い部分がガンです

   

食道静脈瘤・・・肝硬変の方は注意

かって,肝硬変の方が死亡する最大の原因は食道静脈瘤の破裂でした。しかし,現在,内視鏡による治療が完成し,この多くの人の命を奪った忌まわしい病気は手術することなく治療できます。

方法 内視鏡の先に,専用の道具をつけて,静脈瘤を輪ゴムで縛ってしまう方法が一般的です。

 

食道静脈瘤を内視鏡で治療している所



胃炎・・・原因はピロリ菌

医者に「胃炎」の診断を受けている方は多いと思います。実はこの胃炎とは胃の中に細菌(ピロリ菌)が持続的に感染することが原因です。胃炎はただ「胃が苦しい」だけの病気ではなく,胃がんのもとのと考えられています

希望!
「抗生物質を飲むことで,ピロリ菌を退治すれば,胃炎が治り,胃がんにならない」・・・この仮説が正しいか,現在日本で大規模な研究がおこなわれています。

ピロリ菌 胃炎

 

 


胃ガン・・・日本人の最大死亡原因

日本の内視鏡学は世界最先端です。これは日本が先進国の中で唯一,胃がんの多い国(欧米では胃がんはまれな病気です)であったため,日本単独でガンの早期発見の技術を開発しなければならなかったからです

胃がん治療の進歩
早期発見して「手術で治す」時代から「切らずに内視鏡で治す」時代になり,更に「ガンを予防する(ピロリの除菌)」段階へ進んでいます・・・

 

  <早期胃がん>  


胃,十二指腸潰瘍・・・原因はストレスでなくピロリ菌
「ストレスやお酒の飲みすぎで胃が痛くなった」・・・これは急性胃潰瘍の話です。しょっちゅう,胃が痛くなる「慢性潰瘍」は本質的に異なり,ピロリ菌の感染が最大の原因と考えられています。

<胃潰瘍 >



ポリープ・・・大部分は放置しても大丈夫
大腸ポリープはガンのもととなる場合が多いのですが,食道,胃,十二指腸にできるポリープはガン化しないものが多いのが特徴です。見つかっても「経過観察」とすることが多いです。食道,胃,十二指腸のガンはポリープを経ないで発生する(De novoガン)と考えられています。
食道ポリープ 胃ポリープ 十二指腸ポリープ

 

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