右上体位による上行〜肝湾曲部観察

 「内視鏡後・大腸癌」は上行〜肝湾曲部(体の右側です)に最も好発します。つまり、ここが「見落としが最も多い部位」です。

見落としの多い理由は以下の4点です
(1)遠隔操作のためスコープの操作が難しい
(2)ここには深い襞(ハウストラ)が多い
(3)ここには平坦な病変(SSAP)が多い
(4)ここは洗浄不良になり易い


有効な対策は以下の2点です
(1)他の部位よりも観察に時間をかけ往復する(私は「上行入れ直し」と呼んでいます)
(2)体位を変えて右を上にする。(空気で膨らませて観察しますから観察部位を上に向ける訳です)