2024年1月より「内視鏡検査の精度」に応じて医療費が変動(スライド)します。
当HPの「内視鏡後・大腸癌の発生数」で公開している「日本のトップ レベル医療機関で同数の方が検査を受けた場合の大腸癌発生数(予測数)」は大腸癌を防止した(他では防止できない)数を意味します。
これを基にして「高精度検査が続くなら増額、検査の精度が落ちたら減額」に、なるように医療費を下記の様にスライドさせます。
このスライド制は大腸癌との闘いの「最終解決」になるでしょう。究極の大腸内視鏡とは、「命とお金を賭けたゲーム」だからです(⇒2023年記事)。
Q&A
Q:これは医療というより、ゲームあるいは博打です。趣旨が全く理解できません。
A:当サイトでは「腺腫発見率」「今週のUbUc」を定期的に公開していますが、当院の観察技術が高い事に専門家なら異論は無いでしょう。しかし技術だけでは大腸癌との闘いには勝てません。ベテラン医師の「熱意」が重要です。この問題を「内視鏡のゲーム化で大腸癌との闘いに勝つ」に詳解していますので、お読みください。
Q:内視鏡後・大腸癌=「ゼロ」が続けば、医療費は際限なく増額されるのですか?
A:国内外で「内視鏡後・大腸癌=ゼロ」を達成した報告は皆無であり、当院の記録は時期を見て学術誌で発表する予定ですが、残念ながら「永遠にゼロ」ということは無いでしょう。私自身の健康上の理由で「引退」する日までゼロを維持するのが目標ですが、増額は社会通念上の範囲に収まるように調整します。但しスライドを全くゼロにすることはありません。モチベーション低下を起こすからです。
Q:患者からの金額の請求が無いから内視鏡後・大腸癌=ゼロ、と言い切れますか?例えば寝たきりの高齢者に発生した内視鏡後・大腸癌は表面化しないでしょう?
A:複数の理由から内視鏡後・大腸癌は、最初に検査した医師とは別の医師に診断される傾向があり「表面化」しにくく、臨床研究では、追跡調査が最大の難問になります。他医院で見つかった内視鏡後・大腸も補償対象である当院の補償システムは、この難問の唯一の現実的な解決策です<調査法の問題について>。無論、科学的な厳密性には患者さん全員に確認のための内視鏡をする必要があります。しかしながら当院の補償システムで追跡調査として十分と考えます。何故なら「内視鏡後・大腸癌」とは科学的・生物学的問題ではなく、社会医学的あるいは医療訴訟上の問題だからです。