1:検査の時に使用した薬へのアレルギー反応と、思われます。まず一番大事なことは、将来同じ薬を絶対使ってはいけない、ということです。薬物アレル ギーは回数を重ねる度に重症になります。2度目、3度目では命を落とす場合
もあります。将来、病院で内視鏡検査をする時は今回のエピソードを必ず医師に伝えてください。
2:今回の検査で使用した薬は次の4つです。このうちの、どれが原因かを特定するのは困難です。(1)腸の動きを止める薬、ブスコパン または グルカゴン(2)鎮静剤 (3)肛門の表面麻酔 キシロカインゼリー(4)内視鏡の消毒薬 フタラール+過酢酸・・・・消毒薬は毒性の無いレベルまで自動洗浄機でリンスされています。しかしアレルギー反応は極めて微量の消毒薬残留でも起きえます。
3 :現在の「発疹」は原因(薬)が体から分解排泄されるにしたがい 自然に消えます。部分的な発疹なら様子を見てください。どんどん広がってくるようなら皮膚科の先生に相談してください。治療には
ステロイドホル モン、抗ヒスタミン剤、などがよく使われます
4:極めて稀に入院の必要なほど重症になることもあります(Steven-Johnson症候群)。これは抗生物質(特にペニシリン系)で起きるという報告が多いです。内視鏡検査でこのような事態が起きたという報告はありませんが、「患者さんの体質によっては、理論的には起こる可能性もゼロでは無い」と言えます。
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