胃の形質を表すマーカー(SSAPで発現が見られる)
 ANXA10  =AnexinA10 カルシウム依存性リン脂質結合タンパク 文献
 VSIG1  胃で特異的に発現される免疫グロブリンファミリー 機能不明 文献
 CLDN18  細胞接着分子。胃に特異的
 CTSE 消化酵素 カテプシンEの前駆体
 TFF1、2  消化管ペプチド
 MUC5 MUC6  粘液。MUC1は膵臓。MUC2〜4は腸。MUC5−6は胃。MUC7は唾液腺に特異的 資料



腸の形質を表すマーカー(SSAPで発現が消える)
 CDX2  HomeoBOX遺伝子=腸の分化のマスター遺伝子
 CK20  腸特異的サイトケラチン
 MUC2〜4  粘液
 TFF3   消化管ペプチド

分化を決定するマスター遺伝子と考えられている有力候補
 小腸・大腸  CDX1 CDX2
 胃底腺  SOX2
 幽門腺  SOX2 PDX



胃の腸上皮化生ではCDX2が脱メチル化により異常発現することが複数の論文で報告されている

2017年 SOX2抑制とCDX2亢進により胃の腸上皮化生が進む
2017年 hTERT(テロメア伸長に関与する逆転写酵素)はCDX2を亢進させて腸上皮化生を促進する
2017年 CDX2は萎縮性胃炎の段階から胃癌の段階まで高発現するがピロリ感染と直接の関係は無い