Eランクとされた方の次回以降の検査の保証について
次回以降の精度保証は3年以内までとなります。
ランク |
ポリープの数 |
1年以内に
大腸癌 |
2年以内に
大腸癌 |
3年以内に
大腸癌 |
4年以内に
大腸癌 |
5年以内に
大腸癌 |
A |
0個 |
3千万円 |
2千万円 |
1千万円 |
- |
- |
B |
1〜2個 |
2千万円 |
1千万円 |
500万円 |
- |
- |
C |
ポリープが3〜4個
|
1千万円 |
500万円 |
100万円 |
-
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- |
D |
ポリープが5〜6個 |
500万円 |
100万円 |
30万円 |
-
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- |
<理由>
Eランクの方は「7個以上 or 初期の癌 or 高度異型or 10ミリ以上 or 陥凹型病変が見つかった方」で「大腸癌の危険性が高い」方です
この方達はポリープが通常よりも短期間で再発する危険が高く、腫瘍の成長も早いです。これは専門的には「遺伝子が変異し易い(Unstable Genome)」と呼ばれます
Eランクとされたハイリスクグループの方は、次の検査でポリープがゼロでも以後の検査間隔を3年以上は開けるべきではありません
(実は、この部分は専門家で見解が分かれる点なのですが・・・・最も先進的とされる米国のガイドラインでは永続的に検査間隔を短くするよう明記されています。Patients who have High Risk Adenoma at any examination appear to remain at high risk and should have shorter follow-up intervals for surveillance)
この方達に少額とは言え「4年目、5年目の保証」を付けることは、患者さんに「4〜5年、検査をしなくても大丈夫」という「誤った安心感」を与える可能性があり、医学的に危険であると判断し、このような変則としました。
危険なポリープが見つかった訳ではなく、洗浄不良などの一時的理由から「観察条件が悪いためにEランク」となった方には、この変則ルールは適応されません