当院の大腸内視鏡挿入法(無送気軸保持短縮法=ストレート法)について

大腸に内視鏡を挿入する時にループを作ると強い痛みが生じます。そのため、意識の無くなる静脈麻酔で痛みを消すという方法が広く行われています。「苦痛無く効率の良い」システムなのですが、このような方式の流行に、多くの専門家が安全性の点から警鐘を鳴らしています。

私が1998年に内視鏡学会で発表したストレート法(下記ビデオ)では内視鏡が直線的にソフトにゆっくりと挿入されます。その結果、大部分の方は「機械が入っている異物感」さえも感じません。
精神的緊張をとるため、軽い鎮静剤をごく少量使いますが、 ちょうどお酒に酔ったような状態になり、心地よくリラックスするレベルです。
なお、鎮静剤の使用を希望されない方には使いません(全く問題ありません)

 当院の挿入方法が優れている点は「通常の方法では挿入できない困難例」でも無理なく挿入が成功するという点です。この実績を公開しています。他院失敗・再検査の実績資料 


なお、無送気というのは「挿入段階」の話で、観察(抜去)時やポリープ切除時は空気で腸を膨らませるために、どうして「お腹が張る不快感」が避けられません。意識の無くなる麻酔を使えば、この不快感も無くなりますが、当院では、患者さんにモニターを見てもらうのを原則としています。これは医師が丁寧な観察をしているかを監視する最適の人間は患者さん自身だからです。静脈麻酔で意識の無い状態で検査をするスタイルが流行していますが「安全性」と「精度の維持」の点から強力な麻酔は使わないのが当院の方針です。





 

鈴木雄久 「新しい大腸内視鏡挿入法(ストレート法)の開発」1999年、第58回日本内視鏡学会シンポジウム
ストレート法は私が東大病院勤務時代に他の複数の医師と共に開発し、1999年に私が発表しました。