次のような方は「大腸検査前の前処置(2リットルの下剤)」の服用に際して重要な注意事項があります。予約には、必ず、事前に来院して診察を受けて下さい。なお、下剤が注意を要するだけで、内視鏡検査自体は何も問題点はありませんので安心してください。なお、過去3年以内に大腸内視鏡を受けた経験があり、下剤の飲み方、注意事項を十分にご理解いただいている方は事前の来院は必須ではありません。
- 70歳以上のご高齢の方は・・・・・下剤と長時間の絶食により脱水となるために、脳卒中や心臓発作などを起こす危険があります。これを予防する重要な点は次の2点です
- 検査当日はポカリスエット、飴玉などで、水分と糖分を十分に補給してください。透明なものでしたら、ご自由におとりいただいて結構です
- 検査当日は脱水で体力が落ちます。御自宅とクリニックの往復は、電車よりも車(自家用車かタクシー)が理想的です
- 高度の便秘、何日も便が出ていない方(血便しか出ていない方も含まれます)・・・・通常の方でしたら何の問題も無いのですが大きな大腸癌などで腸が狭くなり何日も便が出ないような状態(腸閉塞、わかりやすく言うなら糞詰まり)の方が2リットルの大量の液体を飲むと、液体が出てこないために腸が膨らんでしまい破けてしまうことがあります。事故を予防するには(1)前日に粉の下剤を飲み、検査当日朝に排便を確認してから大腸洗浄液を飲む(2)便秘の方は市販の下剤を3日前から飲んでいただき十分に排便していただく(3)大腸洗浄液を飲んでいて腹痛が見られたら中止して連絡していただく、などの注意が必要です・・・・詳しくはこちらを
- 心臓病、肺、肝臓、腎臓で、体への負担が命にかかわるような重い持病をお持ちの方
・・・・下剤と長時間の絶食により脱水となることが体への負担となります。上記の「ご高齢の方」と同じ注意が必要です。
具体的には次のような状態の方です
- 軽い運動で息切れするような慢性心不全の方
- 軽い運動で胸痛がするような狭心症の方
- 軽い運動で息切れするような慢性的な肺の病気の方
- 在宅酸素療法を受けている方
- 心臓ペースメーカーを入れている方
- 透析治療を受けている方
- 血小板が低い、食道静脈瘤がある、腹水がある・・・ような重症肝硬変の方
- 数日前より、激しい腹痛が続く方・・・・まず急性腹膜炎、急性膵炎、急性胆のう炎、虫垂炎、腸閉塞、などの「緊急を要する事態」でないかを近所の救急病院で確認してください。血液・尿検査、レントゲン検査、超音波検査などでわかります。(当院では、これらの検査はおこないません)。その上で「大腸検査が必要」と診断されたら来院してください。緊急で検査をおこないます。
診察は検査の合間におこないます。予約は不要です。
日曜・祭日・水曜日が休診です。