大腸の検査

便検査・・・・・簡単だが・・・
検診でおこなわれている便検査は早期ガンでは陽性になりにくいという欠点があります。 大腸の専門家の多くは便検査の効果に疑問をもっています。・・・・しかしながら,何もしないよりはよいので,精密検査を受ける時間の無い方は便検査だけでも定期的に受けましょう

 

レントゲン検査(注腸)・・・・・おすすめしません
かっては大腸がんは隆起しているものと考えられました。これですとレントゲンでもよくわかります。しかし,最近の知見では,平坦なガンがかなり多いということがわかってきました。平坦型は凸凹がないため,レントゲンで写りにくいのです。また,レントゲン検査は被爆が問題となりますが,注腸は特に生殖器の被爆の多い検査です。そして,注腸をうけるには内視鏡と同じ手間(下剤)を必要とします。 このようなことから,最近は専門医は専ら,内視鏡を行い,注腸はめったにやりません

 

大腸内視鏡・・・・・最も正確だが・・・・
平坦型大腸がんを確実に見つけ,治療(ポリープ切除)も同時に完結する内視鏡が現代の大腸がん検診の主役です

検査の受け方
2リットルの下剤で腸の中をきれいにしなければなりません。これが,この検査のもっとも苦しい点です。飲めない方は,医師と相談して前日と当日に1リットルづつ,分けたりとか工夫をしてみてください

<大腸内視鏡検査の手順>
大腸内視鏡の受け方、下剤
まず,2リットルの下剤で腸の中をきれいにします
大腸内視鏡の受け方、トイレ
トイレに5〜8回位,いきますと便が透明になります
大腸内視鏡の準備
このような検査専用のパンツをはいて
大腸内視鏡開始
検査開始です・・・

大腸内視鏡のリアルプレイヤー

 

再生されない方はリアルプレイヤーを入手してください。

インストールがうまくいかない方は・・・

大腸内視鏡体験談
(当サイト製作者)

便に血がつき,「もしや・・」と心配していました。一度検査しようと思っていたが診療を休めず,なかなか時間がとれずにいました・・・。何とか時間を都合し,検査をうけることにしました。2リットルの下剤はオレンジジュースのようなもので私はテレビを見ながら1時間で飲んでしまいました。(女性はもっと大変かな・・)。飲むのは苦痛でなかったのですが,何度もすごい下痢になりお尻がいたくなり最後のトイレは地獄でした(出血は痔からであった!)。検査は鎮静剤を注射してウトウト・・・としているうちにあっけなく終わってしまった。私の場合は自分が技術を知っている医師に頼んだので検査の苦痛,事故,見落とし,器具の消毒などに関しては全く不安は無く,非常に心理的に楽でした。最後に看護婦さんが「先生,何も異常がなかったですよ」と声をかけてくれた時は本当にうれしくなった。(・・・本当に,中年看護婦さんが天使に見えた。)次の日からは「自分は健康なんだ」と考えると,妙な自信がわいて仕事をしていても大きな充実感を感じるようになりました。

 

検査を楽に受けるコツ(本音
胃カメラ以上に,大腸内視鏡は医師の技術によって,検査の苦痛,危険性が大きく変わります。
「信用できる医師でなければ大腸内視鏡を受けない」というのが私たち医師が自分および自分の家族が検査を受ける時の本音です
私たちのHPは事実の公開を目的としております。「絶対大丈夫だから,誰でもいいから受けなさい」というのは当サイトの趣旨ではありません

 

大腸・直腸の病気

 

血便をみたら・・・
血便の原因は痔と大腸ガンが代表的なものですが,他にも,いろいろな病気があります。

便と混ざっていない鮮血がでた場合は痔からの出血の頻度が多いのですが直腸からの出血 の可能性もあります。
この両者を区別することは困難です。
日本人の3人に一人が痔持ちです。当然,痔持ちの方が直腸ガンにもなるという可能性も全然めずらしくないのです。
痔があって,便の表面に 血が付着している時に「痔だろう・・・」と決め付けるのは危険なことです
 

血便を起こす病気
食中毒(細菌性腸炎)で血便をおこすのはサルモネラ,キャンピロバクター,赤痢,そして病原性大腸菌などが代表です。いずれも激しい,下痢,腹痛,発熱を伴います

細菌性腸炎と似た症状が数ヶ月以上,続くなら特殊な細菌(結核,アメーバ)か炎症性腸疾患が考えられます。

炎症性腸疾患はクローン病と潰瘍性大腸炎があります。下痢,腹痛,血便が長期に続く原因不明の難病です。これは大腸の専門医が治療すべき病気です

血便を起こす直前に抗生物質を飲んでいたら「薬剤性大腸炎」が考えられます。

便秘の方が腹痛とともに下血したら,虚血性大腸炎がもっとも考えられます。時に宿便性潰瘍もあります。

痛みも熱も無く,突然,鮮血が大量に出血したら,憩室からの出血がもっとも考えやすいです。

 

痔の大腸内視鏡 細菌性大腸炎の大腸内視鏡 薬剤性大腸炎の大腸内視鏡 虚血性大腸炎の大腸内視鏡
痔の内視鏡像 細菌性腸炎 薬剤性大腸炎 虚血性大腸炎
大腸結核の大腸内視鏡 大腸アメーバの大腸内視鏡 大腸潰瘍の大腸内視鏡 大腸憩室の大腸内視鏡
結核 大腸アメーバ 宿便性潰瘍 憩室出血
大腸クローン病の大腸内視鏡 潰瘍性大腸炎の大腸内視鏡    
クローン病 潰瘍性大腸炎    

 

検査
下血が見られたら,なるべく早く,(場合によっては診察した当日)内視鏡をおこないます。出血が多い場合は内視鏡的に止血術をおこないます。診断と同時に治療が完結します。

 

原因不明の腹痛が続く・・・
大腸が原因で慢性的な腹痛をおこす病気は・・・
大腸憩室(特に炎症をおこすと激痛に),
過敏性大腸症(精神的ストレスによる大腸の過剰収縮),
炎症性腸疾患(特にクローン病)が3大疾患です
大腸憩室の大腸内視鏡 大腸憩室の大腸内視鏡2 大腸憩室の大腸内視鏡3
憩室炎の内視鏡

大腸ガンが増加しています
・・・ずばり,「肉食」が原因のガンです。食事の変化で,非常に増加しました肺ガンの最大原因は 煙草ですが, 大腸ガンの最大原因は 「肉食」(それも脂肪の多い, 牛肉)です


なぜ大腸がんが増えたのでしょう
アニメ・3人の兄弟


 

大腸がんはポリープと いう「前ガン病変」を 経て発生します
小さな大腸ポリープの大腸内視鏡 大きい大腸ポリープの大腸内視鏡 大腸がん大腸ポリープの大腸内視鏡 進行大腸がん大腸ポリープの大腸内視鏡 超進行大腸がん大腸ポリープの大腸内視鏡 転移した大腸がん大腸ポリープの大腸内視鏡
小さいポリープ やや大きい
ポリープ
早期ガン 進行ガン 非常に
進行したガン
全身転移した
進行ガン

左から右へ数年,かけて進行します・・・・・

 

大腸ポリープ切除
ポリープのうちに内視鏡で切除することで大腸ガンが予防できます。

前ガン病変
このような「治療可能な前ガン病変」は他のガンにはありません。同じ消化器でも食道ガン,胃ガン,膵臓ガンなどは皆,前ガン状態を経ずにいきなり発生します。大腸ポリープは神様が与えてくれた「予防のチャンス」とも言えます。

大腸ポリープの大腸内視鏡 大腸ポリープの大腸内視鏡切除 大腸ポリープの大腸内視鏡切除2 大腸ポリープの大腸内視鏡切除傷口  
ポリープを内視鏡で切除しているところ

 

大腸. 肛門痔は大腸・COM


食道,胃の病気 食道,胃の検査 大腸の病気 大腸の検査
内視鏡は苦しい? 内視鏡の消毒 内視鏡を受けたくない?
早期発見 内視鏡治療 メール相談
内視鏡医療事故カンファレンス 内視鏡専門施設